INTERVIEW

クレタに入社した理由を教えてください

　前職は大阪の自動車メーカーに勤務していました。28歳で海外出向を打診されとき、会社の期待に応えスキルアップを目指すべきか、別の人生を歩むべきか、改めて将来どうしたいかを本気で考えました。クレタは私の父が初代で立ち上げ経営する会社です。それまでも会社を継ぐ形で戻ってくるのはどうかという話しもありましたが、真剣に向き合う機会はありませんでした。人生の岐路に立ち、生まれ育った北海道のことを思い返したとき、豊かな自然や恵まれた食材、おおらかで優しい人柄など、離れたことで改めて地元の良さに気付くことができました。この環境が好きだなと思い、北海道に戻る決断をしました。

　前職では、品質が良く、低コストな車を多くの人に届けたいという思いで働いていました。北海道に戻るにあたり、その思いに代わるものは何かを考えたとき、社長が常々言葉にしていた「軽自動車で北海道を元気に」という理念について、自分なりに解釈する必要があるなと思いました。

　当時の北海道の状況を調べると、教育面では大学進学率の低さや奨学金受給率の高さ、小中学生の学力テストの得点率の低さなど、全て全国平均から見ても望ましい結果でないことが分かりました。母校である北海道大学も道外出身者が多く、就職のタイミングで北海道を離れる人が多いという現状に、人財を確保できないもったいなさと、OBとして純粋に寂しさを感じました。

　平均年収がそれほど高くない北海道で、大学卒業までにかかる教育費をどう捻出するか。低コストな軽自動車を提案することは、家計を助け、北海道が抱える課題の解決に貢献できるのではないかと思いました。私たちの事業がどこまで貢献できるかは分かりませんが、改めてやりがいのある仕事だと感じたことが、入社を決めた最大の理由です。

やりがいを感じるのはどんな時ですか？

　社員一人一人の成長を実感することができたときですね。入社当時はできなかったことができるようになっていたり、積極的にやりたいことを相談しに来てくれたり。自分たちの仕事に自信と誇りを持って働いてほしいと思っています。

　お客様はそれぞれ考え方や捉え方が違います。一人一人、一組一組のお客様に寄り添い、普段の生活の中で何を求めているのか、事情や背景などをしっかりヒアリングして、ベストマッチな商品を提案してあげることが大事です。自分たちの仕事がどれだけやりがいがあり、どれだけお客様に価値を提供できる仕事なのか実感してほしいです。

　お客様に満足してもらうためにも成長を止めず、お客様から選ばれてご案内させていただいていることを忘れずに、緊張感やプロ意識を持って取り組んでほしいと思っています。会社全体の雰囲気を見ると、まだ足りてない部分も多いです。仕事に向かう姿勢や意識を少しずつ変えていけたらと思っています。

働いていて一番印象に残っているエピソードを教えてください

入社当初に商談させていただいたお客様ですが、１００万円の予算でお車を探していたところ、将来のことを考えた際にどんな選択が良いか、満足いただくために当社ができるご提案は何かを考え、最終的には２００万円程の商品をご購入いただきました。表面的な損得や高い安いだけの話しではなく、使用用途やライフスタイル、現在ご利用になっている車にかかる維持費など、お客様の生活状況をヒアリングし、いろいろな側面から最適なご提案をさせていただきました。「そんなこと考えたことなかった」「自分たちの生活レベルで買えるとは思わなかった」と、お客様は納得し、満足したご様子でした。車に対する新しい価値観に気付いていただけたり、提案次第でお客様の人生を変えることさえできる。大きなやりがいにつながる仕事だと実感しています。

これから自分自身が目指していきたい目標や夢を教えてください

　一番は「軽自動車で北海道を元気に」という当社の理念を実現させていくのが夢であり目標です。将来的には軽自動車に限らず北海道を元気にすることに貢献できる仕事、それができる会社を作っていきたいと思っています。社員一人一人が自分の仕事にやりがいや自信、誇りを持って取り組み、自分が今やっている仕事は誰かの人生を豊かにしたり、喜んでもらえることなんだと理解して、成長していってほしいです。やりがいとプライドがあれば、仕事がもっと楽しくなるはずですし、それが成果につながると思うので。まずは社長が発信している１００億円企業になることを実現することが、当社の理念を達成するための第一ステップだと考えています。

採用現場に立つと、やりたいことや目標を探しきれずに就活している学生さんが多いと感じます。働きがいと働くことの楽しさを伝えきれていない会社側の責任もあるので、丁寧に伝えていければと思います。クレタの理念に共感してくれる学生さんが入社を決断し、活躍する姿が見られたらうれしいですね。